「健康なお肌と“きれい”をめざして」いるあなた、こんにちは!!
美容雑誌に取り上げられ患者の皆様からの要望が強く、医療機関でもよく処方される保湿剤があります。
成分名はヘパリン類似物質で、剤形にはクリーム、油性クリーム、ローション、スプレー、泡状スプレー等、バラエティに富みます。
ニキビの治療に用いる薬剤の中には副作用として乾燥が出やすいものがあるため、医療機関によってはセットで上記保湿剤が出てくるところもあるようです。
毛穴に詰まりにくい、化粧品用語での“ノンコメドジェニック”の性能を有するので、ヘパリン類似物質はニキビの方の保湿剤にも使われるのですが、血流を少し促進するという性格を有します。
この結果、顔が赤くなりやすいニキビの方や、そもそもの赤ら顔の方が乾燥するからとヘパリン類似物質を使っていると余計に赤さが増すことがあります。
以上の理由から、むやスキンクリニックでは、患者の皆様からの強い要望がない限り、ニキビの方や赤ら顔の方にヘパリン類似物質は使っていません。
代わりにワセリンを使うと毛穴が詰まりやすくなる可能性があり、ニキビの方には適していないと考えます。
他によく使われるアズノールは、結構刺激性があり、かぶれることが多いので、やはり、むやスキンクリニックでは使いません。
ワセリンベースにもかかわらず、毛穴が詰まりにくく(ノンコメドジェニックである)、かつ、ワセリン特有のべたつきがなく、さらに保湿が長時間保たれるものを使っていただくよう推奨しております。
具体的には、こちらです。
ただ、化粧品の分類になるので、保険適用ではありません。
保湿能が優秀で疾患の症状に適しているなら薬や化粧品の分類はナンセンスだと思います。
ボディ用もお顔に使えます。
違いはフェイスミルク(顔用)にはヒアルロン酸が配合されています。
ボディミルク(本来は体用だが顔にも使える)は同額で量が多いのでお得です。
では。