そがわ式陥入爪・巻き爪矯正法(SH法)は、香川県の そがわ医院 十川秀夫医師が考案された方法で、多くのタイプの陥入爪・巻き爪に対応しています。
長所と短所は?
- 爪が伸びてなくても装着できる(超弾性ワイヤー法では対応できない)。
- 化膿していても装着できる。痛くないところにワイヤーを装着するため(VHO式では対応できない)。
- 片側だけ巻いている爪でも矯正可能(超弾性ワイヤー法やVHO式は苦手とする)。
- 爪の根元近くからの矯正が可能(超弾性ワイヤー法で対応できない)。
- 爪に穴を開けないので爪が割れにくい。
- 矯正力の調整が可能なので爪のタイプに合わせて強い矯正力が得られる。
- 状態経過によっては、完治まで複数回ワイヤーを追加装着することがある。
- 極めて化膿がひどい時は、例外的に局所麻酔が必要な時がある。
- 化膿がひどすぎて浸出液や膿で爪がふやけている時は装着できず、前段階の処置が必要になることがある。
診察前の準備は?
ペディキュアやネイルは予め自宅で外しておいてください。
処置の手順は?
- 痛みのポイントをチェックして、ワイヤーを装着する場所を決定します。
- ワイヤーの長さや太さ等を爪のサイズや状態に合わせます。
- 矯正効果を上げるため、ワイヤーの固定を安定させるために爪表面をドリルで削ります。
- ワイヤーを装着し、樹脂を光硬化させて固定します。
- 金具が引っかからないようにコーティングして終了です。
- ※ 状態により治療効果を上げる補助として、ワイヤー装着前後に綿を爪に入れることがあります。
※ 症状等により効果が出る日数には個人差があります。
自宅での処置は?
原則、何もすることはありません。例外として綿を入れた時は綿の交換をご自身でしていただくことがあります。
ワイヤーはいつまで装着するの?
陥入爪の場合は、食い込みが取れて痛みが無くなれば終了です。食い込むポイントから痛みがなくなるまで追加装着が必要になることがあります。
巻き爪の場合は、形が改善したら終了です。
次はいつ受診すればいいの?
陥入爪も巻き爪も原則は1ヶ月後に予約で受診していただきます。
ただし、陥入爪の場合は、痛みや化膿の程度が強い場合は、少しでも早く改善するように早期に追加装着する必要があります。医師から受診していただきたい日を説明しますので予約で受診していただきます。
問題点
装着したワイヤーが外れることがあります。
ワイヤーにより隣の趾を傷つけたり靴下・ストッキングに穴が開くことがあります。
万一、装着により痛み等を感じたらすぐに受診してください。外すだけでしたら予約無しの通常時間帯の受診で結構です。
巻き爪の場合、足の形や履く靴・体質等が関係するため、ワイヤーを外すと戻ることがあります。