アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎は、増悪と軽快を繰り返す痒みのある湿疹を主病変とする疾患であり、患者さんの多くはアレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎、気管支喘息等の既往歴や家族歴のある「アトピー素因」を持つ、特徴的な左右対称性の分布を示す湿疹性の疾患です。
皮膚表面のバリア機能の脆弱性(皮膚の敏感さ)やアトピー素因(アレルギー体質)を背景に様々な病因が複合的に病態形成に関与しています。

治療法

当クリニックでは、日本皮膚科学会の最新の「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」に則り、皮膚の乾燥には保湿剤、炎症や痒みにはステロイド外用剤やタクロリムス外用剤、痒みには抗ヒスタミン剤の内服薬を基本的な治療としております。
上記の標準治療を受けてもコントロール不良な場合は、アトピー性皮膚炎治療用の生物学的製剤であるデュピクセントによる治療も行っております。保険診療内で行えるものですが、標準治療を受けた方でないと受けられません。むやスキンクリニックでは生後6ヶ月以上の小児にもデュピクセント治療の対応が可能です。詳細はデュピクセント.jpをご覧ください。

デュピクセント 300mg
デュピクセント 200mg

痒みを取ることに特化したミチーガによる治療も行っております。ミチーガによる治療もデュピクセントと同様、標準治療を受けた方でないと受けられません。ミチーガは6歳以上のアトピー性皮膚炎患者さんが対象です。詳細は、ミチーガを使用される方へをご覧ください。

ミチーガ皮下注用60mgシリンジ
ミチーガ

標準治療から治療法を切り替えられる期間はミチーガのほうが短いです。痒みだけでなく皮疹もよくしたい場合はデュピクセントの方がよいことが多いです。

デュピクセントとミチーガの比較

デュピクセント ミチーガ
どういった方に向いているか 標準治療では治らず、痒みも皮疹も治したい方 標準治療では治らず、比較的短期間で痒みを止めたい方
年齢 生後6ヶ月以上 6歳以上
注射の頻度 2週間に1回 4週間に1回
効果のために抑制する物質 IL-4とIL-13 IL-31
治療開始後の条件 外用剤を継続できる方 外用剤を継続できる方

全体的には調子がよいが、ある局所だけ(例えば、手の平や足の裏等)コントロール不良の場合はターゲット型エキシマライトによる治療(保険診療)も行っています。

他に、体の調子を整えアトピーを治したり、なりにくくしたりする目的の漢方薬による治療(保険適用)や、栄養状態や胃腸の粘膜の働きや腸内細菌のバランスを改善してアトピーも改善していくオーソモレキュラー療法(栄養療法)(自費診療)、ステロイドやタクロリムス以外でできるだけ炎症を引かせる目的で高濃度ビタミンC点滴療法(自費診療)を行っております。
どのような薬を使って治療をしても効果があまり出ず副作用ばかり出てしまうような方や、薬に頼りたくない方には特にオーソモレキュラー療法(栄養療法)をお勧めいたします

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