「すべての病気は腸に始まる」というヒポクラテスの言葉あります。その言葉通りに、腸内細菌や胃腸の働きに医学的研究が集中しています。
元々の胃腸の病気以外に、アレルギーや自己免疫疾患、慢性炎症、肥満等も胃腸の働きや腸内細菌が密接に関わっていることがわかってきています。
標準的な検査で異常が見つからず、標準的な治療で治らない疾患や症状でお悩みの方に、様々な医療機関で、オーソモレキュラー療法(栄養療法)、漢方薬、デトックス、キレーション等の代替治療が行われていますが、検査結果に基づき、代替治療をきちんと行っても良くならない方は胃腸の状態が悪い方が多いです。
下痢や便秘がなくても胃腸の粘膜の働きが悪い、あるいは、腸内細菌のバランスが悪い等の理由もありますので、胃腸の評価をする必要があります。
特に消化器内科や消化器外科で胃カメラや大腸ファイバー等で異常があれば、そちらの治療をしないといけませんが、異常が見つからない時は特殊な検査が必要です。
しかし、費用が高かったり、検体採取が煩雑だったりと実用的でないものが多いので、正確性はやや劣りますが、問診による簡易“消化管チェック”を当クリニックではしています。
胃腸評価の取っ掛かりになればと思います。